弓が動く前に、右指に「ねちっと」を感じて

さぁ、みなさんが苦手な、開放弦をダブルで弾くチューニング・・純正律でのチューニングにトライ!!

 

目指すは、プロのようなかっこいいチューニングです!!!

  

今日は、前回に引続き「ステップ 2」

いよいよ、ボーイングです。

 

チューニングに必要な音を出すためには:

 

  1. 音をきれいに立ち上げる。(潰れた音を出さない)
  2. 弓のどこで弾いても同じ響きの音がする。(均一な1本線で鳴るロングトーンが出せる・チューナーの針が振れない)

 

まずこの2つが 必須 です。。「音を響かす」だとか「芯のある音」だとか「大きな音」などは要りません。

 

ということで

まずは、小さくても はっきり すっきり 立ちあがる音を出す ワザ をマスターしましょう。

 

 

すっきり立ち上がる音を出しましょう。(その1)「ねちっと感」

 

1.   G線またはD線の上に 軽~く 弓を置きます。

 

このとき気をつけるポイントは: 

 

・両足裏とおしりの3点でからだを支えます。
・おへその下(丹田)に力を入れて上半身の重みを体幹で支えます。
・肩の力は抜きます。
・胸を開きます。
・肩甲骨を寄せて下げます。

   ・肘は自然に垂らしておきます。 

・腕の重みのすべてが弓にかからないようにします。
  

コツは:

 

腕は軽~く持ち上げ、「おばけの手」みたいにします。(落語で「おばけ」といえばあのポーズですね)

 

「おばけ」肘は肩からぶら下がって、手のひらも だら~んと 手首からぶら下がっていますね。

 

肩で腕を持ち上げてはいけません。

 

お風呂で湯船に肩まで浸かって脱力すると、腕が 勝手に 水面まで ぷか~っと 浮いていく、あの感じです。肩にはまったく力が入っていません。

 

・腕を「おばけの手」のようにしたまま、手首は高いまま、弓を柔らかく持って、弓を弦の上にそぉ~っと置きます。

 

 

2.   弓をその場でアップ、ダウンの方向に揺すります。

 

実際に弓が動きだしてしまうのは揺すりすぎです。動き出す直前、「ねちっと」した摩擦を 右手指関節 や 弓と接している皮膚表面 に感じることでしょう。

 

 右手指の関節が固くブロックされていたり、親指に力が入っていたりするとこの感覚がわかりにくいです。

  

  弓と指の接点ができるだけ小さくなるように、「ちょうちょ」をそおっと優しく持つ感じです。

 

 

「なぁ~んや、こんなことかぁ~」と思うかもしれませんが

この「ねちっと感」は小さい音の立ち上がり だけでなく 

 

大きな音を出すときや

移弦のとき雑音を出さないようにするとき

 

にも使います。

 

言い方を変えると、

 

この「ねちっと感」を普段 感じられないまま弾いているから

 

A線がカリカリしたり、

C線が底までちゃんと鳴らなかったりするんですよ~。

 

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