フラジオレットを使って、まずA線をチューニングしましょうしょう

さあ、いよいよ フラジオレットを使ってチューニングしていきましょう。

 

まず、一番初めは A線 の音程を決めます。

 A線をどんな高さに合わせるか、その方法は

1.<チューナーのA にあわせる>

2.<他の楽器から A をもらう> 

の二通りの場合がありますね。ではひとつづつ見ていきましょう。

 

1.<チューナーのA に合わせるとき>

 

チューナーはピッチを変えられるようになっています。 

「A=442Hz」 というピッチがオーケストラではよく使われるので、ここでは「442」 に設定しましょう。これは「A」という音を「1秒間に442回振動する音」にします という意味です。

 

A線を弾いて音を出したとき、チューナーの針がゆらゆら振れて、一点に止まらないのは、チューニング用のボウイングができていないからですよ~。弓に加える圧力が一定でないと、同じ長さの弦を振動させても出てくる音の高さが変わってしまいます。力まず一本の細い線のような音を出しましょう。参考は こちら

 

正確にAを合わせます。

 

2.<他の楽器から A をもらうとき>

 

シンフォニーオーケストラなら オーボエ から、弦楽合奏のときは コンサートマスター(ファーストヴァイオリンのトップ奏者)から「A」 をもらいます。

 

ここでヴァイオリンや管楽器の皆さんにお願いです。

 自分の楽器のチューニングが終わったら、他のすべての楽器のチューニングが終わるまで静かにして待っててくださいね。自分の楽器のチューニングが済んだとたんに、気になる難しいところを練習し始めるのはダメ~。

 

コントラバスやチェロのような低音楽器は、まわりがうるさいと自分の音が聞き取りにくいのです!!!皆さんが静かにして下さったら、私たちのチューニングも早く終わりますから。。。

 

<ピアノと合奏するとき>

 

ピアノに合わせる方法はいろいろありますが、今日は Aの音から調弦し始めるのではなく、Dの音をもらう方法 をご紹介したいと思います。というのは、ピアノから「A」をもらうと次のような困ったことが起こるからです。

 

ピアノの A にチェロの A をぴったり合わせてチェロをきれいに調弦すると、チェロの C とピアノの C とが合わなくなることに気づいた方はいませんか。チェロの C はピアノの C よりずっと低くなってしまいますね。

 

そこで A ではなく D をもらって調弦するとC の誤差が少なくてすみます。

 

考えてみると、

ヴァイオリンは高いほうから2番目の弦の音 A をピアノからもらって(ピアノに合わせて)調弦していますね。 

チェロを D からチューニングし始めるということは、チェロも高いほうから2番目の弦の音をピアノからもらうことになるので、ヴァイオリンと同じ方法でチューニングをすることになりますね。

 

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