「合っている5度」と「合っていない5度」の違いに耳を慣らしていきましょう。
前回、A線の音程を少しずつ変えながら、右手できれいなチューニング用の音を出し続ける練習をしました。
そして、音程の微妙な変化に耳を集中させる練習もしました。(前回のおさらいはこちら)
今回は、右手をヴァージョンアップして、ダブルで弾いてみましょう。
左手は前回と同じ動きですから、ご安心を。
そして、今回のミッションは これです。
左指をずらして音程を変えていきながら、
「合っている5度」と「合っていない5度」の違いに耳を慣らしていきましょう。
<練習のしかた>
1. A線の弦の一番上ぎりぎり端っこ のところを 写真のように、1の指で 思いっきり押さえます。
前回とやりかたは同じです。
押さえる指は、「指板の一番上の端っこにある、弦が乗っている台」と「弦」との両方にまたがって押さえるつもりで ぎりぎり端っこを押さえます。
指板に弦をつけることはできないとは思いますが、ぐいっ と力を入れてください。
2.左指は力いっぱい押さえたまま、右手できれいにチューニング用の音を出します。
今回はA線とD線をダブルで弾きます。
3. 右手できれいな音をゆっくり出し続けながら、左指で今押さえているところを、少しずつ音程が高くなるようにずらしていきます。
前回とやり方は同じです。
押さえる力をいれたまま、指を駒の方向へずらしていきます。
秒速1ミリメートルぐらいの速さです。
2~3センチも動かせば十分です。
すると、だんだんA線の音程が高くなっていきますね。
押さえている場所を何度も上げたり下げたりしながら、
4. A線とD線のダブルが作る5度音程 の響きの変化をしっかり聞き取ってください。
左手には力を入れるけれど、右手はいつもの脱力ですよ~
1. 右手はD線とA線のダブルで弾きながらA線の音程だけを指で上げていくと、5度の響きの濁りがひどくなっていきます。
このことを「5度が広くなる」という表現を使うこともあります。
2.反対にそこからA線の音程を もとに戻していくと 5度の響きの濁りが少なくなっていきます。
「5度の響きがきたない」とは どんな状態か 耳が聞き取れましたか。
次にもういちどわざとA線の音程を高くしたとこからスターとします。「きたない5度の響き 」が徐々にきれいになっていくように、A線の音程を下げてきて、
5. 最後に、押さえている1の指を離してみましょう。
A線とD線が「きれいに5度でハモった」状態に戻りました。すっきりした響きになりましたね。
6. 5度の音程をわざと濁らせたり、ハモらせたり を何度も繰り返して、「きれいに合った5度の響き」を耳で覚えてしまいましょう。
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