チューニング、合ってるのかどうか、わからな~い! (その3 「広すぎる5度」と「合ってる5度」は こう違う)

「合っている5度」と「合っていない5度」の違いに耳を慣らしていきましょう。

 

前回、A線の音程を少しずつ変えながら、右手できれいなチューニング用の音を出し続ける練習をしました。

 

そして、音程の微妙な変化に耳を集中させる練習もしました。(前回のおさらいはこちら) 

今回は、右手をヴァージョンアップして、ダブルで弾いてみましょう。  

 

左手は前回と同じ動きですから、ご安心を。

 そして、今回のミッションは これです。

 

左指をずらして音程を変えていきながら、  

「合っている5度」と「合っていない5度」の違いに耳を慣らしていきましょう。

  

<練習のしかた> 

 

1. A線の弦の一番上ぎりぎり端っこ のところを 写真のように、1の指で 思いっきり押さえます。

 

 前回とやりかたは同じです。 

押さえる指は、「指板の一番上の端っこにある、弦が乗っている台」と「弦」との両方にまたがって押さえるつもりで ぎりぎり端っこを押さえます。

 指板に弦をつけることはできないとは思いますが、ぐいっ と力を入れてください。

 

 2.左指は力いっぱい押さえたまま、右手できれいにチューニング用の音を出します。

 今回はA線とD線をダブルで弾きます。 

 

 3. 右手できれいな音をゆっくり出し続けながら、左指で今押さえているところを、少しずつ音程が高くなるようにずらしていきます。

 

前回とやり方は同じです。 

押さえる力をいれたまま、指を駒の方向へずらしていきます。

秒速1ミリメートルぐらいの速さです。

2~3センチも動かせば十分です。

 

すると、だんだんA線の音程が高くなっていきますね。 

押さえている場所を何度も上げたり下げたりしながら、

 

4. A線とD線のダブルが作る5度音程 の響きの変化をしっかり聞き取ってください。 

 左手には力を入れるけれど、右手はいつもの脱力ですよ~

 

1. 右手はD線とA線のダブルで弾きながらA線の音程だけを指で上げていくと、5度の響きの濁りがひどくなっていきます。 

このことを「5度が広くなる」という表現を使うこともあります。

 

 2.反対にそこからA線の音程を もとに戻していくと 5度の響きの濁りが少なくなっていきます。

 

「5度の響きがきたない」とは どんな状態か 耳が聞き取れましたか。

 

 次にもういちどわざとA線の音程を高くしたとこからスターとします。「きたない5度の響き 」が徐々にきれいになっていくように、A線の音程を下げてきて、

5. 最後に、押さえている1の指を離してみましょう。

 

A線とD線が「きれいに5度でハモった」状態に戻りました。すっきりした響きになりましたね。

 

6. 5度の音程をわざと濁らせたり、ハモらせたり を何度も繰り返して、「きれいに合った5度の響き」を耳で覚えてしまいましょう。

 

  

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