「たった一つの音」これをきれいに弾きたい
先日ピアノを弾く友人が私に言いました。
「チェロって1つ1つの音を作り込むんですね。ピアノも音色を変えためにタッチを工夫しますが、チェロを弾いているのを見ていると「たった一つの音」を作り出すためのエネルギーが違いますね。」
ピアノの人から見ればそう見えるのかもしれませんね。右手と左手と両方使ってやっと「たった一つの音」が出るだけですものね。
でも、チェロのほうから見たらピアノなんて離れ業です。一度にいくつもの音を、いくつもの声部をそれぞれ弾き分け、おまけに足のペダルも使い、(オルガンなら足でもメロディを弾き)そしてもちろん出す音1つ1つの音色を弾き分ける。そのうえ、出した音の音量が保てないというハンディもあります。また、コンサート本番で弾く楽器は自分の練習室で弾きなれた自分の楽器とは違います。その場で新しい楽器に対応した弾き方をしなければいけません。
一度にいろんなことを即座にこなすなんてピアニストはすごいです。
そう思うと、「たった一つの音」だけでかっこいいチェロ。
だからこそ、きれいな音で自分の楽器を歌わせてあげたい。
バックナンバー: 写真と題名と日付で探す>> 題名と日付で探す>> 関連記事から探す>> この記事の一番下にある「カテゴリ:」からも関連記事が探せます。
次の記事へ>>2017/11/30 肩に力を入れないで弓に圧力をかける?!(その1 弦の上で腕立て伏せ)
1つ前の記事へ>>2017/11/16 G線ってD線より重いです。ちゃんと弾き分けていますか。(その2. G線を弾く時は、D線を弾く時は、)
このブログは毎週木曜日に更新しています。
遠方の方にはパソコンのWeb電話を使ったご相談もお受けしています。ご自分の先生とのレッスンで迷ったときなどに、セカンドオピニオンとしてのご質問もどうぞ。こちらからお気軽にお問い合わせください。>>