練習すると手指や肘や肩に痛みが出るようになったら

前回、練習の後はストレッチをして使ったところを積極的に休めましょうというお話をしました。

 

でも、練習中や練習後になんとなく違和感が残ったり、異常な痛みが出てきてしまっているときは要注意です。

 

 練習直後にアイシングをしても違和感が取れなかったり常に練習中にも異常な痛みがでるほど状態が悪いときは、そのまま練習を続けるのは危険です。医療機関を受診してください。骨や筋などに異常がないかをまず調べてもらいましょう。

 

お勧めは整形外科などにいる「スポーツドクター」です。

スポーツドクターなら「痛いけれどチェロは続けていきたい」というあなたの気持ちを受け止めて、どうすれば痛みと向き合いながら演奏し続けることができるかいろいろアドバイスをくれるはずです。もちろん今しばらくは安静にしてください、チェロを弾いてはいけませんということもあるかもしれませんが、痛みが減ってきて練習を再開した後のストレッチやマッサージ、アイシングやテーピングの方法なども教えてくれます。

 

骨などには問題がない時は「知識と経験が豊富なスポーツトレーナー」も頼りになります。

実は私はお二人のトレーナーにとってもお世話になりました。専門競技は違うもののお二人ともオリンピックメダリストのトレーナーです。「チェロ奏法のことは全くわからないけれども。。」とおっしゃりながらも快くアドバイスを下さりました。アスリートなら誰でも知っている当たり前のことだとは思いますが、音楽関係の人からはもらったことのないアドバイスでした。アスリートの方たちとのやりとりのなかでスポーツと楽器演奏の体の使い方がいかに似ているかに気づかされました。そして、教えていただいたことをチェロ奏法に置き換えて試すうちに長年の肘の痛みと肩凝りから開放されました。

 

異常な痛みが続くときは精神的にとても辛いときですね。もうチェロを止めようかと思ってしまうかもしれません。そういうときは焦らないでまずは治療に専念してください。でも考えようによってはちょっと立ち止まるチャンスです。この辛い何もできないときこそ、自分のこれまでの演奏方法に無理がなかったかもう一度見直すチャンスです。

 

リハビリで必要な筋肉がついてきたり、正しい体の使い方ができるようになったら必ずまた楽しく弾けるようになります。チェロ弾きの体の使い方はアスリートと同じですから。必ず良くなります。

バックナンバー:  写真と題名と日付で探す>>  題名と日付で探す>>  関連記事から探す>> この記事の一番下にある「カテゴリ:」からも関連記事が探せます。

 

次の記事へ>>2018/02/08 大変です!弦が4本ともベロンベロンに緩んでます!!

1つ前の記事へ>>2018/01/25 練習した後こそ必ずストレッチを(痛みのない場合)

このブログは毎週木曜日に更新しています。

ご意見・ご質問はこちらからお送りください。>>

遠方の方にはパソコンのWeb電話を使ったご相談もお受けしています。ご自分の先生とのレッスンで迷ったときなどに、セカンドオピニオンとしてのご質問もどうぞ。こちらからお気軽にお問い合わせください。>>