新年、皆さん元気にスタートされておられることと思います。どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
初心者の皆さんから「きれいに弾くためにどうしたらいいか」という質問をよくいただきます。
きれいに弾くといってもそのためのテクニックはいろいろありますが、まずは弓の重心の位置に注目してみましょう。
今回は弓の重心の位置に気をつけることの大切さのお話です。
「C線のハイポジションで、「ボウワウ」と、しまりのない芯のない音が出てくるのです。もちろんウルフではありません。弓の圧力、スピード、左手指の押え圧など色々替えてみるのですがうまくいきません」というお悩みが寄せられました。
Ⅽ線はそれでなくても発音しにくいのに、その上にハイポジションとなるとさらにむずかしいものです。でも、ハイポジションを弾くようになるとこれは避けて通れないですね。ではこんなときどうすればいいでしょうね。
前回は、D線とG線の手触りの違いについてお話ししました。移弦する時にはその違いを弓を持つ指で感じてくださいということでしたね。こちら>>
今回はそれぞれの弦の弾き方の違いを、弦ごとにもう一度おさらいしてみましょう。
G線を弾く時は、
1. G線特有の、深く広い面積の溝に「弓全体」でどっしりと着地する。(=弦を深いところで掴む)
ここでは「弓全体」というところがミソです。
チェロを始めたらたいていD線から習いますね。
弓の持ち方に馴れ、D線が弾けるようになるといよいよ次の弦、G線です。
その時ぜひ、D線とG線の手触りの違いをしっかり感じ分けてくださいね。
教則本でもなかなかこのことについて触れていないのでうっかりすると、G線もD線と同じように弓を動かしてしまいがちです。でも、この2本の弦の手触りの違いを意識して弾くと、どちらの弦もとってもきれいに響かせることができます。
左手の移弦を速くするコツ
移弦の時きれいな音が出ない原因には
1.右手の移弦が遅い
2.左手の移弦が遅い
3.両方の手の移弦のタイミングが揃わない
などが考えられます。