心のこもった演奏にチャレンジ!

小さな曲が弾けるようになってきたら「心のこもった演奏」にもチャレンジしてみまよう。 

 

小さい子供たちに絵本の読み聞かせをするときのことを考えてみてください。 

 

絵本を読んであげるときは前もって一度、自分で読んでみますよね、どんな内容か。あの子達はこのお話のどこを喜ぶかなぁと。

 

もしも「おばけ」がでてくる絵本を読んであげるとしたらどうでしょう。どう読めば子供たちが最高に怖がるか考えますね。

 

はじめはいつもどおりに読んでいき、この絵のページからだんだん低い小さい声で、いよいよおばけが出そうになってきたらあたりの空気が凍りつくようにさらに小声で、一瞬静寂、そして「ワァー」とおばけの絵のページへ。子供たちは大興奮。作戦は大当たりです。 

 

絵本での“文字”を“音符”に置き換えたものが「楽譜」です。ですから、「楽曲」にもストーリーがあり、その場その場の登場人物の感情の変化があり、作曲家からのメッセージがあります。プロでなくても、ふつうの大人が子供たちに心のこもった読み聞かせができるのと同じように、しっかり楽譜を読みこむことができれば、心のこもった演奏ができるようになります。舞台の演出家になったつもりで、どうすればこの作品の魅力を観客に伝えることができるか考えましょう。