ギーギー・ガリガリという汚い音を何とかしたいです

チェロを習い始めたばかりの超初心者の方が必ずおっしゃる「このギーギー・ガリガリ言う汚い音を何とかしたいです」が今回から数回にわたってのテーマです。 

 

弓の圧力を工夫しているのに「ギーギー」音がしませんか。特に弾き始めや、ゆっくりな曲で(たくさん弓を使いながらゆっくり弾く時に)弓が動き始めた瞬間「ギーギー」「ガリガリ」いいませんか。

 

さて、前回までの紙上レッスンで「初めて習う四分音符の練習方法」として、「・ち・と・お  ・い・と・お。。。」という四分音符1拍を1/4に細分化したカウントのに乗って弾く練習方法をご紹介しました。>>こちら  

 

この練習のミソは「ち」のタイミングで弓の圧力を抜くということです。こちら>> これにより、音がつぶれず、響きが増します。ただし、弾き初めの「い」のタイミングでのギーギー音は今は気にしないでくださいね、ということでした。こちら>>

 

そしていよいよ、この「ち」のタイミングで脱力できるようになった方には、次のステップ。

弓の動きはじめの「い」のタイミングでの「ギーギー」「ガリガリ」をなくしていきましょう。

 

 ところで、習い始めの超初心者の皆さんだけではなく、少しチェロが弾けるようになってきた方の中にもこの「ギーギー」「ガリガリ」に悩まされておられる方がいらっしゃると思います。そんな方はいろいろ試しておられるうちに、うすうす次のようなことに気付いておられるかと思います。例えば:

 

1. 弓をスタートさせた後も、いつまでもスタート時と同じような圧力をかけ続けながら弦をこすっていると「ギーギー」いいます。

2. 圧力のかけ方は悪くなくても、弓のスピードが遅い(音符一つを弾くのに使う弓の量が少な過ぎる)と「ギーギー」いいます。

3. D線の弾き方でA線を弾くと(太い弦の弾き方で細い弦を弾くと)「ギーギー」いいます。

4. アップ弓を弾いているとき、弓の根元に戻ってくると「ギーギー」いいます。

 

 このイヤな「ギーギー」の原因は 初心者の皆さんの場合、弓のスピード(音符1つを鳴らすために使う弓の長さ)と圧力のバランスが悪いことにあります。まだD線の開放弦しか弾けない方はまずD線専用の「弓のスピードと圧力」とを覚えてください。G線も弾けるようになっているかたは、G線専用のスピードと圧力を覚えてください。2本の弦が弾けるようになったら、D線とG線で弾き方を区別してください。

D線とG線で弾き方を変えるというのはとっても大切なことなのに、実はあんまり知られていません。

 

 と、ここまでは「よくある質問」に対する「よくある回答」です。

で、ここからが今回の本題です。

 

今までのそんなありきたりの練習方法ではどうも成果が出ないとお悩みの方に、今回はちょっと違った別のアプローチの方法でこの「ギーギー音」をやっつける方法をご紹介しましょう。

 

これからご紹介する練習方法は、テニスで言うところの「手打ち」にならないようにする練習と理屈は同じです。腕を動かし始める動作に体の重心移動を積極的に使います。

 

。。とここまで、前置きが長くなってしまいました。

実践編は次回にご紹介しますね。

弓の動きはじめに、弓が勝手に動きだし勝手に流れていくイメージをつかむ練習方法をご紹介していきます。

初めて弓を持つ超初心者の方にも、チェロ演奏に少し慣れてきた方にもお試しいただけると思います。

お楽しみに。

 

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